2013年2月5日火曜日

2013.02.03 鎌田 洋 『ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと』


書名 ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと
著者 鎌田 洋
発行所 ソフトバンククリエイティブ
発行年月日 2011.10.28
価格(税別) 1,100円

● ディズニーランドの掃除が行き届いているというか,行き届くという水準を超えていることは,実際にディズニーランドに行ってみれば即座に了解できる。
 これについては,すでに多くの解説がなされているが,本書もそれにひとつを加えるもの。フィクション仕立てにしてあるので,サラサラと面白く読める。

● 著者は「アメリカのディズニーランドの初代カストーディアル・マネージャー,チャック・ボヤージン氏から2年間にわたり直接指導を受け」た。そのボヤージン氏の教えを紹介するという体裁で,3つの物語が語られる。最後に,自信とボヤージン氏とのエピソードを披露する。
 しかし,と思う。ディズニーランドの現場が本書のような色合いで染められているはずがない。現場のマネージャーや管理職は胃が痛くなるような思いをしょっちゅうしているに違いないと思う。そのあたりのことを書いた本がマーケットに出てこないのが,やや不満(あるのかもしれないが)。

● 「ダメだと思っても,信じる心を共有することで,限界を超せる時がある」とか「そうじは,パレードやアトラクションを演出するための,舞台作りなんだ」とか「夢は,あきらめなければ叶うんだよ」ってのを,素直にそうだと受けとめて,ずっとその心ばえを維持できる人がいるとしたら,凄い人だ。

● 巻末で「イノセンス」という言葉が紹介される。ウォルト・ディズニーの言葉らしい。
 「感動の源泉,それはイノセンス=純粋無垢にあるのだ」と。 この「イノセンス」こそが,ウォルトが宝物のようにしていたもの。そして,誰の心の中にもあるイノセンスさ,つまり子どもの心を呼び覚まし,交歓する場所としてディズニーランドを作ったのです。
 そうだよなぁ。「イノセンス」なんだろうね。ただね,幼児といえども「イノセンス」だけで生きているわけじゃないし,「イノセンス」だけでは生きられない。

● ディズニーランドは現実から逃避するための場所。ある種の人たちにとっては,あまりに居心地の良すぎる逃避先なんだろうな。ゆえに,ディズニーフリークってのが発生する。
 ぼくもまた,トータルで200回はTDRのゲートをくぐったはずだ。逃避ばかりしていたダメなヤツってことか。

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